<説教の要約>
説教者 西田恵一郎 牧師
「死から始まる命」(イザヤ書60:19~22、ヨハネ20:1~23)
死者の復活というのは信じ難いことです。イエスの復活を目撃した弟子たちでさえ、その反応は否定的でした。しかしパウロは「キリストが復活しなかったら、あなたたちの信仰は空し(い)」(Ⅰコリ15:14)と語っていますし、私たちは「使徒信条」でイエスの復活を告白しています。カルヴァンは言います、「空の墓を信じただけではキリストの甦りの信仰になっていない。それは甦りの信仰の始まりだけである。なぜ始まりの所に止まっているか。聖書の言葉がよく分かっていないからだ」と。イエスはエマオ途上で2人の弟子に「…聖書全体にわたり、ご自分について書いてあることを説き明かされ」(ルカ24:.27)ました。私たちもイエスの霊である聖霊に説き明かして頂かなければ、御言葉は分かりません。聖霊の助けを祈りつつ御言葉を聴き続けましょう。復活の後、イエスはこの御言葉の宣教を臆病で理解の遅い弟子たちに聖霊の付与と共に託します。その前に、墓で泣いていたマリアを伝令として弟子たちに送ります。その内容は「イエスを復活させたイエスの神が私たちの神であり、イエスがアッバと呼んだイエスの父が私たちの父」になるということでした。何というありがたい知らせでしょう。この良いおとずれを託された者として主に従ってまいりましょう。