説教の要約

説教者 西田恵一郎 牧師

「祝され、愛され、選ばれた者として」詩編10312エフェソ1114

 

本書簡の中心テーマは「教会とは何か?キリスト者はどう生きるか?」です。ジャン・カルヴァンはエフェソ書を「最愛の書」と呼んだと言われています。エフェソの教会は使徒パウロが第三次伝道旅行5458年)中、建て上げた教会でした。自己紹介後、すぐに賛美・頌栄に入っています。信仰とは、とかく「願いを訴える、求めを叶えてもらう」と思いがちかもしれませんが、まずは神を賛美し、神に感謝するものと言えます。その理由は、私たちは「霊的に祝福」v.3され、「選ばれ」(v.4)、「愛され」(v.4)ているからです。これらはすべて「キリストにおいて」であり、これはパウロが好んで用いた表現です。私たちが「祝され、愛され、選ばれた」のは、天地創造以前という想像を超えた次元でのことです。その時点で、既に私たちは神の祝福と愛と選びの対象とされていたのです。そして、それはすべて御子イエス・キリストにおいて計画されたことでした。御子キリストを通して父・子・御霊の交わりの中に私たちも招かれて、その祝福に与った者たち同士として互いの交わりに入れて頂いたことに感謝しながら、この愛において更に成長し、イエスが遺言として命じられた「互いに愛し合いなさい」という戒めを生きる者とさせて頂きたいと思います。