<説教の要約>

西経堂伝道所牧師 西田恵一郎

 「命を持つ者」 

(申命記19章15節、ヨハネの手紙一5章6~12節)

           

 「世に勝つ者は、イエスが神の子であると信じる者」(5章5節)という勝利宣言の根拠はイエスにあります。信者はこの信仰によって、イエスと共に勝利者とさせて頂くのです。イエスが神の子、救い主と証しするのが水と血と聖霊です(6節参照)。水はイエスの洗礼。イエスが洗礼を受けた時、神は「あなたは私の愛する子、私の心に適う者」(マルコ1章11節) と言われ、イエスが神の子、救い主であると保証しました。その目撃者・証人が聖霊です。血は十字架。「血を流すことなしには赦しはありえない」(ヘブライ9章22節)のです。イエスは血(命)を賭して人の罪の赦しを神から得、神との関係を回復して下さいました。その目撃者・証言者も聖霊です。そこに居られたのですから。同時に聖霊は人に救い主を信じさせる働きを行っていました。「まことに、この人は神の子だった」(マルコ15章39節)と最初にイエスを告白したのは十字架の下に居た百人隊長でした。人は「聖霊によらなければ、誰も『イエスは主である』と言うことはできません」(Ⅰコリ12章3節)。彼を信仰告白に導いたのは聖霊でした。この三者(水・血・聖霊)によるイエスに関する証言を信じる者は永遠の命を持つ(5章11節)のです。永遠の命とは神と共にある命です。また神とイエスを経験的に知ることです(ヨハネ17章3節)。これを可能にして下るのが聖霊です。聖霊に対してより強い信頼を置きながら、より深く神を知り、より広く神を知らせる者とさせて頂きましょう。