<説教の要約>
西経堂伝道所牧師 西田恵一郎
「パウロからの祈りのリクエスト」
(歴代誌上29章17~20節、テサロニケの信徒への手紙二3章1~5節)
2章の最後の部分(16~17節)でパウロはテサロニケの信徒たちのために祈りを献げています。3章に入ると、1節では彼らに祈りを要請し、5節ではまた執り成しの祈りに戻っています。教会に於ける信徒と指導者の関係は祈りにおける交わりの関係です。互いに祈り合いながら、主の言葉に聴き・生き、主の言葉を語る。その結果、「主の言葉が、…広まり、崇められる」(1節)のです。コリントに居たパウロが「(あなたがたのところと)同じように」(1節)と前置きをして祈りを要請できる程、テサロニケ人の信仰は成長していました。つまり彼らも主の言葉を語り、祈る人となっていたのです。「逃れられますように」(2節)は語り続けるために「救い出される」ようにとの祈りの要請です。テサロニケの信徒へのパウロの信頼は増していました。しかしパウロの究極的な信頼は「主なる神の真実さ」(3節)にありました。「主があなた方の心を、神の愛とキリストの忍耐へとまっすぐに向けてくださいますように」(5節)は受け身の形で愛され、忍耐して頂いてきた私たちが積極的に神を愛し、主の忍耐に倣うようにという成長への祈りなのです。